屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆☆★　　作画：☆☆☆★★　　抜き：☆☆★★★

ストーリーの着想は馬鹿馬鹿しくも面白いが、
その馬鹿馬鹿しさにエロが追いついていない


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＜スタッフ＞

レーベル：蛇ノ道ハ蛇ソフト
原作：「狂った教頭～断罪の学園～」（蛇ノ道ハ蛇ソフト）
企画：Show隈部
脚本：木田賢
キャラクターデザイン：飯島弘也／ルイ18世
サブキャラクターデザイン／作画監督：Stanly
監督／絵コンテ／演出：小池あひる
アニメーション制作：studio9MAiami
製作：ファーストユニット／studio9MAiami



＜あらすじ＞

「校則違反、許すまじ!! 狂っているのは私かね？」
蛇ノ道ハ蛇ソフト人気作「狂った教頭～断罪の学園～」がOVA化！

突然“何か”に覚醒した主人公である教頭が、馬鹿な女学生とその親、そしてやる気のない教師たちを教育の名の元に次々と断罪していく。
学園の秩序を保つため、Hな校則を次々と施行する。違反者にHな罰則を与える教頭は恥辱の限りを尽くし、学園を破滅に導くのか…。
学園ピカレスクロマンの最高傑作がここに誕生する！

本作アニメのストーリーと登場人物は、「狂った教頭」シリーズのゲーム第2弾とも連動するとのことなので、今後の動向にも目が離せないぞ！

風紀の乱れ切った篁清学園で無事に定年を迎えることだけが唯－の望みだった教頭・野守。
乱れ切った女子校生達の行動もひたすら見て見ぬふりをする日々。
ところが、校長が自校の生徒に手を出すという信じられない不祥事が露見したせいで、野守の元に校長代理の地位が転がり込んでくる。
校長の地位も目の前にちらつく野守だったが、理事長に「風紀の一新をしろ、できなければクビだ」と突きつけられ、目の前が真っ暗になる。
やる気のない教師、教師をバカにしてやりたい放題の女子校生たち。
理事長の孫娘で七光でやりたい放題の桐生寺塔子が一番の問題だった。
彼女に手をつければ、理事長の怒りは必定で、どっちにしろ人生設計が
台無しになってしまう。頭をかかえる野守。だが、「やるしかない！」。
木刀を素振りして、なんとか往年の気力を振り起こし、野守は決断した。
勝負に出た野守は朝の校門での持ち物検査を施すが、不良教師のセクハラの場と化し、不良女子校生たちの反抗で事態は滅茶苦茶になる。
その時、理事長の娘・塔子が登場したことで、混乱は頂点に達した。
追い詰められた教頭は、目を血走らせて叫ぶ。
「校則違反、許すまじ！」
覚醒した教頭は異常な迫力で教師達を統率する。違反者への粛正が始まった。
厳しい校則と違反者に与えられる羞恥に満ちたおしおきの数々！

「狂った教頭」の伝説はここに始まる。



＜感想＞

前校長の不祥事から、校長代理に昇格してしまった気の弱い教頭が、
そのプレッシャーからか狂気的なまでの厳格主義者となってしまう。
女子高生の身体を隅々まで調べ上げる持ち物検査を行い、
校則を破った女子生徒に対しては、股間寒風摩擦・体育館半裸雑巾がけ、
そして、処女検査と称した男性教員による肉棒挿入など、数々の恥辱の罰を与えるのだった。


いやぁ、いい意味でぶっとんだ馬鹿ストーリーです。
くだらな過ぎて脱力。ここ最近なかったジャンルのエロアニメですね。
冒頭、警官の銃に撃たれてもまったく動じない不死身な教頭の姿には圧倒されますし、
その後の小心っぷりにもクスリとさせられます。
校則違反をした女生徒たちに課せられた股間寒風摩擦のビジュアルには、
あまりの間抜けさにもおもわず笑ってしまいました。




■ せっかくの飯島弘也キャラクターデザインを生かしていない

ただし、純粋にエロとしてみると残念な出来。
まず、飯島弘也さん描く独特なムチムチ加減があまり表現されていません。
手足はただの棒きれのようだし、身体つきにメリハリもなし。引き締まった肉感表現もあまり感じられません。
一応、表情はそれなりに飯島さんのキャラデザインに似せようという努力は感じるものの、
アップ以外は崩れていたり歪つだったり。なにより艶がありません。

そもそも、構図が平板なので、キャラの魅力が半減してしまっています。
飯島さんキャラは、その肉感的なデザインから、
もっと対象にレンズを接近させるような、ダイナミックな構図でないと
その旨味が出てこないのですが、そういう構図は殆どなく、
パースの付け具合もなんだか控えめ。
うーん。せっかく飯島さんを起用したのに勿体無い。



■ もっと馬鹿馬鹿しいエロ罰を考えて欲しかった

また、ストーリー自体はかなり馬鹿馬鹿しく構成されているのですが、
エロプレイがその馬鹿馬鹿しさに追いついていません。
それなりに面白かったプレイは、股間寒風摩擦ぐらいで、
あとは半裸雑巾がけや処女検査など、さほど驚きが感じられないものばかり。
せっかくストーリーがあれだけぶっ飛んでいて、何でもありな設定なのだから
それに見合うだけの変態ちっくなエロプレイをガンガン入れればいいのに。
処女検査と称した下の画像のプレイは、見た目それなりに面白かったのですが、
この体勢のまま、後ろから突くだけ。
この体位で結合したまま、この女生徒をモップ代わりに体育館中を雑巾掛けして回るとか
そういう突拍子もない展開にしても良かったのではないかと。


あと、演出もイマイチ迫力がありません。
この手の荒唐無稽なストーリーで描かれるプレイは、とにかく勢いで最後まで押し切って、
あっけにとらせる位でちょうど良いのに、ただ普通に見せているだけ。
スピード感も迫力もテンポも全てイマイチ。
校則チェックがボディチェック、制服脱がしへとエスカレートする過程がちょっと不自然なこともあり、
これでは見ている側は冷めてしまいます。
結局、一番迫力があったのが、
警官に包囲された教頭が屋上からダイブして脱出するシーンって……。



教頭が狂って、行き過ぎた厳格主義に陥るという
馬鹿馬鹿しいストーリー自体の着想は面白かったのですが、
その面白さにエロが追いついていない、そんな作品でした。



■ 他に気づいた点

・不良少女へのエロ罰はもっと徹底的にやって欲しかった。
　気の強い性格が崩れていくところにあまり見ごたえを感じなかった。

・逆に、一番純真な女生徒に対して一番きつい「全裸挿入」ってものなんだかなぁ。
　エロアニメにこんなことを言っても仕方ないが、理不尽なものを感じる。
　って、ただの好みなんだろうけど。

・教頭が下す厳罰に対する教師たちの態度が、それぞれ微妙に違うのが気になる。
　特に、胸元の露出が多く大人の女性の色香を撒き散らしている国語教師、
　山吹先生が、微妙に非協力的な態度を取っている。
　次巻、教頭を裏切るが返り討ちにあって、男性教師たちにレイプされる――そんな展開を希望。



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