屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆★★★　　作画：☆☆☆★★　　抜き：☆☆★★★

恋人が寝ている隣で寝取られるシーンでの、あまりに開けっぴろげなＳＥＸ描写に困惑


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＜スタッフ＞

ブランド：鈴木みら乃
原作：『GROPE～闇の中の小鳥たち～』（MAY-Be SOFT）
企画：姦三
プロデューサー：シャセイ・ニヤケ
監督：ヨコヤマヒロ
キャラクター原案：龍牙翔
キャラクターデザイン：服部憲知
脚本：そのまん○東♪だぎゃ、PON
製作：（株）エー・ワン・シー



＜あらすじ＞

親友に略奪されていく想い…見せつけられるほどに高まる昂奮…

強引さに逆らえない少女が、徐々に心を解いていく今作。凌辱とは異なる、切なく、狂おしいほどの辱め。
想い人の寝ている側で奪われる少女の証。拒みたくとも拒むことのできない状況が徐々に頑なな少女の心を解きほぐす……！

貴章に強引に迫られる吹雪は、拒みつつも、慎一と水羽への疑いが鈍らせてしまう。
慎一と二人での探索で見つけたシャワールーム。慎一との二人だけの時間で新たに確かめた想い……。
しかし、想いを確かめようとした吹雪に覆いかぶさるのは貴章だった。
側で居眠りをしている慎一に、聞かせることのできない昂ぶった嬌声。拒むことのできない強引さと叫ぶことのできない状況に、初めてのオトコを受け入れてしまう吹雪……。慎一への想いとは裏腹にオンナの悦びを覚えさせられていくカラダ……。
知られることのできない事実は、知らぬ間に慎一への想いすらも凌辱していくのだった……。



＜感想＞

突如起こった大地震によって、
学園内に取り残されてしまった男女４人が織り成す密室愛憎劇。

いつもの服部憲知さんが描く、
目鼻立ちのはっきりとした如何にもアニメ！という感じのキャラクター。
いつもの、彩度が高くメリハリを効かせた色使い。
この作品ならではの特徴は余りありません。

作画も動画もいたって普通。
崩れた絵も時々見られますが、まぁ目を瞑ってもいいかなというレベル。



この作品、寝取られシチュエーションを前面に押し出した作品なのですが、
肝心の寝取られ要素が弱すぎます。

主人公「慎一」が熟睡してしまったそのすぐ横で、
その恋人「吹雪」が慎一の友人「貴章」に迫られ
嫌がりつつも、その強引さに身体を許してしまうというシーン。

一言「助けて！」と叫べばすぐに助けが来る様な状況で、
あえて叫ばなかったその理由が良く分かりません。
挿入後も、身体は目茶目茶反応しっぱなし。
貴章の強引なテクニックや巧みな言葉責めに身体が蕩けてしまったという事なのでしょうが、
ちょっと長いだけのキスシーン、単調なリピートピストン動画や、重力を無視した駅弁体位など
前戯シーンも本番シーンもそれほど魅力的に描かれていません。
言葉責めだけはそれなりにエロティックに感じたものの、
身体が思わず反応してしまったという説得力を持つまでには至らず。
確かに、前巻で貴章の罠によって、慎一に不信感を抱いた事がきっかけになっているとはいえ、
「この程度の愛撫で堕ちるんかい！」と突っ込みたくなるぐらい。

また、あっという間に全裸にさせられるわ、喘ぎ声は盛大に上げるわ、
派手にピストンされるわ、まさに一方的にやられ放題で
愛する男が寝ているすぐ横で不義を働いているという緊張感が全く感じられません。
確かに、喘ぎ声を押し殺す為に、貴章の肩をぎゅっと噛んだり、
自分からキスをして自分の喘ぎ声を殺したり(この手のシーンはなかなかエロく感じました)、
寝ている慎一がふいに身じろぎしたりといった寝取られ定番の描写が、
「時たま」挿入されているのですが、
基本的には自由にやられて自由に感じまくっているので、
快感に翻弄されないよう堪えているといった感じがイマイチありません。
自由奔放なＳＥＸ描写が「８」の割合に対して、堪える描写が「２」という感じ。
こういうシチュエーションの場合、割合的には逆で、
台詞は全て小声か囁き声で話し、喘ぎ声は終始こらえ気味なものの、
余りの快楽に時たま思わず大きな声を上げてしまう、という位が
ちょうどいいと思うのですが……。

あまりの激しい喘ぎ声に慎一が起きてしまい、泥沼展開……であれば、
この大胆な性交描写にも納得できたのですが、さにあらず。
結局、慎一はのうのうと寝続け、起きた時には全て事が済んだあと。
なんだかなぁといった展開で何だか愚息もしょんぼり。



他にも、
・最後、ガレキの下に埋まりほぼ動けない瀕死の状態の貴章と吹雪がＳＥＸをするのですが
　そんな不自由感、悲壮感を全く感じさせない普通の動き。
　ガレキを支えている貴章は動かず、吹雪だけが貴章のものに腰を押し付けて、
　まさに身も心も貴章のものになったことを強調して欲しかった。
・そしてそのＳＥＸを死ぬ間際の慎一に見せ付けて、
　より寝取られシーンの興奮を高めて欲しかった。
　（結局、慎一が最後に見たのは二人が果てた後の抱き合う姿のみ）
など、不満点は多々あり。



寝取られの何たるかがイマイチ分かっていないなぁと感じた作品でした。




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