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[anime] 独蛾~THE ANIMATION~ Counseling.1「診療」
(2009.07.15)脳に直接訴えかける即物的なエロビジュアルに頼る作品全盛のこの時代に、
あえて状況描写・心理描写メインで勝負した、なかなか見応えのある作品
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<スタッフ>
レーベル:ピンクパイナップル
原作:月吉ヒロキ(『独蛾』/コミックハウス刊)
プロデューサー:織賀進
脚本:佐和山進一郎
キャラクターデザイン/作画監督:いちごキャンディ
絵コンテ:いちごミルク
色彩設計:庄内まい
美術監督:万上目俊
演出/監督:いちごノド飴
アニメーション制作:Office TakeOff
製作:ピンクパイナップル
<あらすじ>
2009年、エロアニメ界に衝撃が走る!
究極のダークサイド・フェティシズムである 電車痴漢&黒タイツの神・月吉ヒロキ原作の超ヒットコミックを、凌辱調教アニメの雄・ピンクパイナップルがアニメ化で完全再現!
淫らな “診療”の罠に堕ちていく、清楚で可憐な蕾……。
嫌がるから、弄りたくなる。
1.「恥辱」
白河すみれは通学中の満員電車で痴漢に遭遇し、声も出せないまま失禁するまで嬲られてしまう。
ちょうど乗り合わせた教師・倉橋の薦めでカウンセリングを受けることになるが、それは淫猥へと導く調教の始まりだった。
2.「蹂躙」
カウンセリング中のすみれは、担当医・荒木が用意した薬物入りのお茶を口にしてしまう。
気が付くと満員電車内で男たちに身体中を弄られており、やがてその手はすみれのしっとりと湿った黒タイツへと……
3.「淫夢」
診療所のベッドで目が覚めたすみれは、医師・荒木の元へ訪れるが再び意識が遠のいてしまう……。
次に目が覚めると、なんと倉橋がテスト中のクラスメイトの前ですみれの尻穴を犯し始める。
次第にすみれの心は快楽色に染まり……
<感想>
優等生少女、白河すみれはある日、満員電車で痴漢に合った事を契機に
心理カウンセリングを受けることになる。
が、そのカウンセラーに催眠術をかけられ、
夢と現実の狭間をさまよい、アナル調教を受けてしまうのだった――。
貧乳・痴漢・催眠など、様々な魅力を余すことなく描いた
月吉ヒロキ原作エロコミックのアニメ化です。
作画自体は「初犬2」のいちごチームによるものなので特筆すべき点はさほどありません。
良くもなし悪くもなしで、まぁまぁ普通。
多少崩れるカットも見受けられますが、まぁ大目に見てもいいかなレベル。
初犬にあったちょっと手抜きっぽい作画も今回はあまり見られず、
思春期少女の膨らみかけた胸や幼い体型といった、
まだまだ収穫には程遠い青い果実な肉体が、
なかなか上手く表現されていたように思います。
この作品のキーワードは、「痴漢」と「催眠」。
この二つの要素を如何に魅力的に描くかが重要なポイントだったのですが、
双方ともなかなかいい感じで描かれていて、かなり高評価。
■ ツボを押さえた痴漢シーン
「群集カット」「見栄えしない動き」「構図が取りづらい」等々
痴漢という奴はアニメ的になかなか厄介なシーンですが、この作品では見事に描かれていました。
痴漢シーンでは、すみれの周囲が常に薄暗く画面処理され、混雑・密着を表現。
満員電車特有の不快感が伝わってきます。
そんな薄暗がりの中から伸びてくる不気味な手の数々、
身体のあらゆる部位をまさぐる、その執拗な動きの嫌悪感、
あくまでも服を脱がせることなく、
脇から手を入れたり服の上から触ったりするだけでじわじわと責める痴漢行為のリアリティ
最初は余裕であしらうつもりだったものの、身動きとれずに性感帯を責められ、
次第に身体が火照りだして困惑するその心理描写、等々……
痴漢モノはこうでなくっちゃと思わせるに足る出来でした。
■ ツボを押さえた催眠シーン
催眠シーンも痴漢シーンに負けず劣らずなかなかの出来。
催眠中に実際犯されている場面と、催眠から完全に覚醒した場面、
さらには催眠で見せられる幻覚での凌辱場面、それら3つのシーンを交錯させ、
実際、自分が凌辱を受けたのか、或いは全て夢だったのか、
すみれが抱く違和感や焦燥感を見事に表現しています。
催眠術にかけられた人間が催眠から覚醒した時の、
半信半疑な戸惑いがきちんと描かれているのがポイント。
正気に戻ったすみれが、夢ではなく実際に凌辱されたのではないかと疑念を持ち
その生々しい記憶に嫌悪感を抱くのですが、
そういった感情の混乱まで描く事によって、
安っぽくなりがちな催眠術にも説得力を持たせていました。
最近、エロアニメ界では催眠が若干ブームらしいのですが、
大抵の場合、催眠術が万能なものとして描かれて、一旦かけたら相手は思うがまま。
あっという間に性奴隷に成り下がるような、見も蓋もない催眠ものばかりなので辟易していた所。
そんな中、この作品は催眠術の現実的な魅力をしっかりと押さえたものでした。
このリアリティは、エロマンガ原作モノだからなのかもしれません
(今までの催眠アニメは大抵エロゲー原作)。
また、催眠術による幻覚での凌辱シーンがいい味を出しています。
特に気に入ったのは、最後のシーン。
授業中にもかかわらず、教壇上で憧れの教師に後ろからひたすらアナルを突かれているすみれ。
それを平然と受け入れ、真面目に授業を受け続ける生徒達……という場面。
助けを求めるにも誰一人として助けるものはいず、孤立無援状態でひたすらアナルを責められ
何が何だか分からず混乱の中、次第に快楽に目覚めてしまうという
幻覚シーンでしか描けないような超不条理感がたまりません。
完全にあっちの世界にイっちゃっているのではなく、
現実世界とある程度リンクした上でのありえない状況、
次第にエスカレートしていく幻覚での凌辱、
それに呼応して混乱度が増す感情等々。
様々な要素を有機的に絡めた構成が実に絶妙でした。
■ 動画に関してはイマイチだが……
この作品、正直、動画に関してはさほど見応えがありません。
というのも、ビジュアルにおいて劣情を煽るに重要な要素「オッパイ」が未発達なため。
動画的に一番画面栄えする胸の揺れがほとんどなく、
ピストンなどの動きも、前後に動いているだけでエロティシズムはあまり感じません。
なので、動きという面では、さほど面白いアニメではありません。
……とはいえ、この作品、動画は二の次。
この作品は、この超現実的な状況におかれた少女の心理描写に興奮するアニメなので
動画に多少、見応えなくても全く気になりませんでした。
逆に、人を寄せ付けなかった優等生少女が、こういった極限的な状況に置かれた際の
自分では何も出来ない無力感、頼りなくも脆すぎる自分の本性、
あっけなくむき出しになる生の感情、を強烈に表現するために
ナイスボディな女性より、あえて未発達で非力な容姿の少女の方を選択した
原作者の判断は正しかったのではないかと思います
(原作者が単にロリ好きなだけという話もあるかもしれませんが……)。
■ その他、気づいた点
・最初の痴漢シーン、耳責めをなかなか効果的に使っていた。
他の作品ではなかなかお目にかかれないプレイであり、
不意を突かれて思わず声を上げてしまうきっかけとしては目の付け所がいいなと。
・この原作、一応「黒タイツ」も売りになっていたんだけど、
アニメではさほど印象に残らなかったなぁ。
・ロリ体型キャラが性欲の対象となっている割にはさほど悲壮感を感じさせないのもよかった。
程よい恐れ痛々しさで、そのサジ加減が上手い。
ロリが悲惨な目に合う展開だと、流石に鬱入っちゃうからねぇ。
脳に直接訴えかける即物的なエロビジュアルに頼る作品全盛のこの時代に、
あえて状況描写・心理描写をメインに据えて勝負した、なかなか見応えのある作品でした。
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・すみれ表情集
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