屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆☆★　　作画：☆☆☆★★　　抜き：☆☆☆☆★

催眠調教とはかくあるべし。
夢か現実かと混乱させ、その都度変化する反応や表情に大興奮


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＜スタッフ＞

レーベル：ピンクパイナップル
原作：月吉ヒロキ（『独蛾』／コミックハウス）
プロデューサー：織賀進
脚本：佐和山進一郎
キャラクターデザイン／作画監督：いちごキャンディ
絵コンテ：いちごミルク
演出／監督：いちごノド飴
アニメーション制作：Office TakeOff
製作：ピンクパイナップル



＜あらすじ＞

カウンセリングという名のもとに、少女はなにを治療されたのか？

電車痴漢＆黒タイツの神・月吉ヒロキ原作の人気コミックをアニメ化！
催眠治療の果てに、掴んだモノ。それは…。
「こんなッ…好き勝手に犯されてるのに…なんでッ…」

「調教」
白河に対する担当医荒木のカウンセリングは、学園内でも続いていた。職員用男子トイレの個室で、尻の穴を開いて待つ白河。屋上で全裸にブラウスの白河に立ちバックでアナルを犯しまくる荒木。催眠術状態を解かれ我に返る白河であったが、媚薬によって次第に体が熱くなり…「これダメぇ～…」

「喪失」
夕方の保健室。ベッドの上に半裸で手首を拘束され倉橋に陵辱調教されるが、また夢だと思い込む白河。そこに、荒木が今までの調教ビデオを流し…。興奮する倉橋、夢でなかったと自覚する白河!!狂ったような倉橋に処女を奪われ、激痛に身体を仰け反らせる白河。しかし、こんな倉橋を軽蔑しながらも気持ち良くなって…。

「覚醒」
体育倉庫で跳び箱に突っ伏して尻を広げ、後ろから犯される白河。心とは裏腹に言葉では否定し続けるが、倉橋が取り出したアナルパールを挿入されると我慢の限界が…。その後白河は、自らの手で倉橋のモノを挿入し…。



＜感想＞

優等生的女学生が、痴漢事件を契機にカウンセリングを受けることになるものの、
カウンセラーの催眠術にかけられ、夢と現実の狭間でひたすらアナル凌辱を受けてしまう。
さらには、ひそかに憧れていた担任教師に処女までも奪われてしまい、
身も心も完全に調教されてしまうのだった……。

最近流行りの催眠術もの。
……ですが、たいていのエロアニメでありがちな、安易な調教手段としての催眠術ではなく、
夢と現実を交錯させ、ヒロインの感情の混乱を描き出すことによって、
倒錯した快感を見事に表現した、月吉ヒロキさん原作エロマンガのアニメ後篇です。


作画に関しては、前編と変わらず。
寸胴気味の幼い体型や、ささやかな乳房など、まぁまぁそれなりに描かれているものの、
いまいち作画は安定しておらず、多少粗さも感じられる印象。
とはいえ、耐えられない程度ではなく、
これも味なんじゃないかともとれるような、ちょっと個性的な作動画です。



■ アナル描写の執拗さに、出だしからやられる

この巻、校内の個室トイレでの調教からスタートするのですが、冒頭からアナル全開。
自分の手で割り開いたアナルの皺、内壁の襞までディテール細かく描きだし、
さらに伸ばしたり窄めたり……。
アナルなので、直接触れるシーンさえ描かなければモザイクも入れる必要がなく
完全無修正でやりたい放題に描いてくれています。
出だしの「つかみ」としてはこれ以上ないアピール。





■ 催眠術設定を活かした多彩な反応、表情に興奮

エロシーンの展開が多岐にわたっていたのも、この作品の魅力の一つ。

・催眠状態でメロメロ。まさに盲目的に相手を受け入れ、快楽を貪る
・ふいに催眠状態が解かれ、常識外れたシチュエーションに戸惑いつつ、
　この異常な事態をやり過ごそうと、快楽にひたすら耐えようとする

・次第に感じ始めつつある、そんな時、だめ押しとばかりに強力な媚薬を塗りたくられ、
　派手に絶頂・陥落


一度快楽に堕ちても次のシーンでは正気に、また次のシーンでは再び快楽の虜に……
という感情の振れ幅が大きく、抵抗したり従順になったりと
いろいろな反応が見られたのも興奮度アップに大貢献。
今受けている凌辱が夢なのか現実なのか、本人がよく分かっていない状態なので
そういう不自然な展開でも、それなりに説得力があり、問題なく受け入れられます。
最後の最後まで必死に守っていた心の壁をあっさり打ち砕く……という媚薬の使い方も上手い。

まさに、催眠術という特性を最大限に生かした展開でした。



■ それぞれのシーンで、きちんと押さえられたエロポイント

また、シーンごとにきちんとエロポイントを押さえていたのも好印象の一因。

屋上プレイでは、わざわざ柵際に寄り、
校庭にいる生徒たちに見せつけるかのような体位での羞恥プレイ。
次第に感じ始めてしまっているのが分かる、足首の突っ張り具合。

（細かいことを言えば、もっと被虐的に胸を金網に押し付けて欲しかったし、
校庭にいる生徒たちは人形のようにつっ立っているだけでなく、ちゃんと動き回らせて
いつ屋上の狂宴がばれるかわからない、そんな緊張感が欲しかった）

保健室プレイでは、フェラしやすいよう顎を持ち上げられてもされるがまま、
憧れだった男性教師の肉棒をしゃぶるヒロインの朦朧とした表情。
正気に返り、羞恥と快感の中、教師に鋭い軽蔑の視線を放つ、その複雑な表情。
二つの表情の変わりよう。
教師の愛情の倒錯っぷりがよくわかる、腰の密着させた挙句のディープキス。



体育用具室プレイでは、全てを諦めひたすら身体を任せる姿。
男根を手慣れた手つきで弄ったり、腰を左右にグラインドさせたりと、
大人顔負けのテクニックとその構図。
ヒロインがついに自らしがみつき腰を押し付ける、その密着具合から伺える、調教完了の印。
最後に見せる、満足しきった艶のある表情。



ツボの抑えどころが分かっていて、かなり見応えがありました。



■ もう少しアニメのクオリティが欲しい

プレイ内容や演出などはかなり満足できたのですが、
アニメーション自体のクオリティは、若干見劣りするのかなと。
まぁ、エロアニメとしては標準レベルだし、作画になんだか不思議な味わいを感じるし、
表情のアップなどここぞというシーンではクオリティアップが図られていたして、
それなりにうまく作っているなぁとは思ったのですが、
不自然な胸揺れや舌の絡ませ具合などを見ると、多少がっかり。
もう少し頑張ってほしい。

というわけで、この作品のスタッフチームが作る次回作に期待。
次作も同じ月吉ヒロキさん原作エロマンガのアニメ化。
絵コンテの人が変わるみたいですが、はたして吉と出るか凶と出るか。

……そういえば、一応黒タイツ押しの作品らしいけど、
前回同様、やっぱりその魅力はよく分からなかったなぁ……。



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