屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆☆★　　作画：☆☆☆☆★　　抜き：☆☆☆★★

前シリーズでは、結局描かれなかった聖命の挿入エロが、
今回ようやく描かれたと思ったら、淫乱状態での和姦とは……


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＜スタッフ＞

レーベル：Milky
企画／原作：ティーレックス
プロデューサー：村上幸太郎／本田P三
アニメーションプロデューサー／絵コンテ／演出：咲坂守
脚本：佐和山進一郎
キャラクターデザイン：九段四郎
作画監督：薩摩屋蒸気
監督：雷火剣
製作／発売：ティーレックス
販売：株式会社ミルキーズピクチャーズ



＜あらすじ＞

淫らの呪！性の虜が性戯『四十八手』を繰り広げる…!!

瞑治四十四年　四月九日…。
もはや人の手には収められぬほどの業火に包まれた吉藁の炎を一瞬に消し止めた『再生の女神』と人の呼ぶ存在は、自らの居城“天空閣”を中心として新吉藁を築き上げ、その地を再び繁栄の新天地へと導いた。―瞳魔である。
女神などではなく、日本転覆を目論む邪の者に他ならない。
瞳魔の忌まわしき淫呪に堕ちた陰陽師・聖命、自らをその生贄と捧げた宮本、根源断つべしと天空閣へ先駆けた青龍と玄武。
そして、朱雀の制止を振り切って後を追った白虎の前に立ち塞がる者とは…!?


＜感想＞

明治後期あたりの雰囲気をまとった架空の日本・東京吉藁で起こる呪術大合戦を描いた
正統派伝奇エロ作品。

一応、2003年にでた『陰陽師～妖艶絵巻～』の続編なのですが、いやはや六年ぶりの新作！
なんでまたこの時期に、エロマンガやエロゲー原作でもない、
しかも全然流行る気配の全くない伝奇エロシリーズの続編なんて出そうと思ったのか、かなり謎。
とは言え、六年前に出された前作は、アニメとしてのクオリティがそれなりに高く、
またこの作品の女主人公「聖命」のクールビューティなキャラクターは
かなり好みだった覚えがあります。
今回、どんな形で復活するのか、個人的にはかなり期待して鑑賞しました。

前作では、大正浪漫的な舞台で繰り広げられる残虐な殺人事件を
陰陽師・聖命が呪術を用いて解決していくというのが基本ストーリーだったのですが、
今回は、ひたすら呪術合戦。
基本的に妖術によって作り出された幻覚空間内でストーリーは進行していきます。
なので背景がなんだか妙にサイケデリック。
ほぼ常に流線背景やらノイズ背景やらウネウネ動く背景やらで、
しかもそれらがすべてどぎつい色使いで描かれているので
なんだか見ていて頭が痛くなってくるような、そんな感じの画面作りです。

作画に関しては、斜め顔に若干不満はあるものの、
スッキリした端正な顔立ち、すらりと長い手足、程よく均整のとれたプロポーションなど
自分好みの絵柄でそれなりに安定しています。
こういう、シンプルに整ったキャラクター、大好物。



■ ついに「聖命」の挿入シーンが……と思ったら性格が変わっててなんだか

前作では、最後まで聖命への挿入がなくストーリーが終了してしまい、
なんだその淫獣聖戦は！と当時大いに憤慨したものですが、
それを反省したのか、今回はのっけから、くんずほずれつの出血大サービス。
聖命の術は月一の時、全く効かなくなり、普通の人間と変わらなくなってしまう。
その隙に乗じて呪をかけられ、淫乱体質にされてしまった。
その身体の火照りを静め呪を解くべく、
友人である宮本が自らの身体を性の生贄として聖命に差し出す……という出だし。

待ちに待ってた聖命のエロシーン……だった筈なのですが……
……うーん。正直、心底がっかり。
淫乱キャラに変わって、しかも「和姦」じゃぁ、意味がない……。
自分が見たかったのは、
呪術合戦に敗れた聖命が、そんな具合に犯されるのか、
どんな困難な局面に当たっても常に冷静沈着であった聖命の焦る姿、屈辱的な姿であって、
自ら悦んで股間を広げ、宮本を誘う、隠語を吐きまくる、
そんなキャラに変わり果てた聖命の
投げ売りのような和姦エロを見たかったわけではないのです……。

正直、こんな淫乱な聖命の中途半端な和姦エロを見せられるくらいなら、
今回は挿入シーンなんてなくても良かったと思うぐらい。
自分がこの作品を構成するのなら、
今回は、式神たちが次々と破れ去り、徹底的に犯される。
式神を奪われた聖命もピンチに陥り、期待値が盛り上がったところで次巻に続く。
で、次巻では、焦らした分、たっぷり聖命の凌辱シーンを見せる
……という形にするけどなぁ。

いや、エロシーンの出来が酷かったというわけではありません。
宮本の首に縄をかけての馬乗りセックスや、
松の葉が降りかかったり空を飛んだりといったイメージシーンなど、
いろいろ頑張っているなぁという印象も受けました
(特別エロかったというわけでもありませんが……)。

ただ、前シリーズであえて挿入エロを描かないことによって
地道にじっくりと築き上げてきた聖命のキャライメージを
こんなにあっけなく、しかも和姦という形で壊してしまうなんて、
何て勿体ない事をしているんだと。
エロアニメなのでキャライメージを壊すのは必然なんだけど、
それなりにやり方や盛り上げ方があるだろうと。

次巻こそ、期待通りの聖命の凌辱エロシーンがあってほしいなぁ。
でも、これまでの流れを見る限り、期待薄だなぁ。……はぁ。



■ 他に気になった点

・敵の雑魚式神、舌が矢印状になった一つ眼キャラのデザインが
　昔のキューティーハニーのＯＰに出てくるような感じ。
　ちょっとコミカル色が強すぎてイマイチ。
　触手もグロテスク成分が足りない。


・敵の中ボス式神、全身が男根で構成された亀頭入道みたいな感じで
　ちょっと迫力。そこらじゅう血管が浮き出ているみたいなエグさがあっても良かったか。
　青龍と玄武を肩に乗せ、頭の亀頭を愛撫させて
　頭のてっぺんから出る先走り汁でべとべとにする……というシーンは
　なかなか面白かったが、さらにもう一歩進んでもっと過激に、
　両腕で二人を抱えて両側から押さえつけ、頭をしごかせるぐらいやっても良かった。


・騎乗位での、円を描くような腰の動きが見応えあり。

・動いている時はさほどいいとは思わなかったが、
　静止画での胸の歪み、柔軟さは素晴らしかった。


・ロゴにしろ、テロップにしろ、センスなさすぎ……。
　あえて狙っているんだろうけど、それにしてもなぁ。



＜気に入ったカット＞（クリックで拡大・コメント付き）

・聖命


・玄武


・オマケ