屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆★★　　作画：☆☆☆☆☆　　抜き：☆☆☆☆☆

久しぶりにエロアニメの本気を見た


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＜スタッフ＞

ブランド：2匹目のどぜう
監督・絵コンテ：土支田板三
作画監督：石原恵
キャラクターデザイン：黒田和也
アニメーション制作：2匹目のどぜう
発売元：（株）エイ・ワン・シー
販売元：（株）タキ・コーポレーション


＜あらすじ＞

　大ヒット「そらのいろ、みずのいろ」OVAシリーズ、遂に完結！

人気イラストレーター・Tony＆人気アニメーター・黒田和也のエロティックコラボ！
アダルトアニメとしては異例の大ヒット＆ブームとなったOVA「そらのいろ、みずのいろ」の完結編が遂にリリース！
濃厚さ際立つHシーンを、前作を上回るボリュームでお届けします！

夏休み真っ盛りのプールの一角。人目がないのを良い事にシャワーで戯れる女子テニス部員たち。
その賑やかな声に混じって聞こえる、男女の熱い息遣い。
甲乙つけ難い2人の美少女から恋人宣言を一方的に告げられた最所弌は今日もその一人、空山菜摘芽との情事に耽っていた。
最初の夜こそ押され気味だったものの、関係ができてしまうとあとはもう弌が一方的にリードするばかり。
人目につきそうな場所での秘め事も、菜摘芽にしてみれば「おしおき」されているようなものだった。
弌をめぐる恋のライバル水島朝とのささいな諍い。
一人の男を共有する「ヒミツの夏」。
お互いに好きなのに決して抜け駆けしない約束。
でもお互いに弌を独占したいと焦がれる微妙な関係。
フツーで考えたら絶対あり得ない、一人の男をお互い合意の上で求めあう、女どうしの甘く濃厚で、淫らな恋のバトルはやがて終わりを迎えようとしていた。
夏の終わり……別れの時へ、嬌声は今日も絶える事なく……そして……


＜感想＞

夏が終わるまでしかそこに居られない二人の少女、朝と菜摘芽。
二人は同じ男性、弌を愛してしまったが故、この夏だけはその男性を共有する事を誓う。
そこで繰り広げられる愛欲に満ちた夏の日々の物語をさわやかにかつ華麗に描いたアニメです。
まぁ言ってしまえばハーレムアニメのひとつ。

ストーリー的には純愛系ですが、
主人公最所弌に軽いＳ属性があり、
軽く嫌がる女性に対して半分強引に進めるエロ展開なので
凌辱スキーでも強烈な拒否反応を示すことなく自然と見ることが出来ます。

キャラクターは萌え系を基本としつつ、
無駄な肉を削ぎ落として手足を長くし、年齢相応の均整をとった感じ。
ファンタジー風味を出した神秘的な目の描き方が特徴で、
ひと夏の淡い夢のような思い出という雰囲気作りに貢献しています。
作画も美麗なキャラクターデザインを活かしつつ、繊細に描かれて安定度は抜群です。
特に髪の毛の影・艶などの塗り分け、黒目・虹彩などは絶句するほどの細やかさでした。
動画に関してはキスシーンや胸揉みなど動きが固いかなというカットが若干あり、
センス的に今一歩のような気がしますが、総じて丁寧に綺麗に動いていました。


精液が泡のようなビジュアルなのでエロティックな汚らしさが感じられない所や
絶頂に向けてのピストン運動の加速感も射精時の男根の痙攣もなく
性交中の男性の反応が薄いので、マネキンとまぐわっているかのような印象を受ける所が
若干の不満点として挙げられますが、
これらは「二人の少女の爽やかで可愛いＨ」を目指した上での
過剰な表現を意図的に排した演出であり、
本来純愛系のこの作品にはこの方法で正解だと思われます。
またエロの最中、細切れ的に回想エロシーンを入れたのも同じような理由で、
多分二人の少女のプロモビデオ的な演出を狙ったんじゃないかと。
自分としては集中が削がれる構成だなと感じたものの、
まぁこの作品は基本的に純愛アニメなのだから
凌辱アニメスキーの自分が違和感を持つのは当然のことなのでしょう。


とはいえ、上記の個人的不満点を補って余りある魅力がこの作品にはありました。
挿れられての切なげな表情や無理な体勢での乱れた髪の表現、
胸の量感や多彩な体位・構図、空の青が強烈に印象的に残る爽やかな色使いなど、
数え上げればきりがないほど。
ＳＥＸの舞台なんか、プール・浜辺・部屋のベッド・風呂・神社の境内と盛りだくさん過ぎ。
さらには意味もなくトイレで用を足すシーンまであります。
衣装にしても体操着・水着・普段着・全裸・浴衣などなど。
しかもこれだけ沢山のバリエーション豊かなエロをこなしているにも拘らず、
それぞれのシーンが短すぎたり喰い足りなかったりする印象がほぼないというのが凄い。
これはもう、それだけ過不足なく密度の詰まった演出だったという事でしょう。
実際、カットごとに細かく見てみると短いシーンの中にも
「愛撫」「脱がし」「挿入」「ピストン」「射精」などが段階ごとにきちんと描かれています
（最近そういう段階を省き見せ場にいきなり突入するアニメが多い）。
しかもそれぞれシーンごとに拘りが感じ取れるフェティシズム溢れる映像になっているので
（ブルマーの脱げ具合、片乳しか出さない、同じ体位でも変化を加える、
ビキニの下から揉む、浴衣のはだけ具合等など）
かなり見応えがあるのです。

また、上下巻でヒロイン級が二人いたら当番制にし
上巻と下巻でそれぞれを割り振るのが普通ですが、
この作品ではそういった方法はとらず、
今回も前回同様主役級のヒロインは長髪ツンデレ少女「朝」、
妹系デレデレ少女「菜摘芽」はあくまでも準ヒロインとした所も個人的には高評価。
妹系キャラが好みな人にとっては残念な構成だったと思いますが、
自分は圧倒的に気の強い朝の方に魅力を感じていたので
この判断は有り難かったです。

朝のシーンでは特に風呂場でのプレイがお気に入り。
朝が弌に全身を愛撫され身も心もほぐされて
フェラパイズリバックとこなしたのち、
床に仰向けになった弌に自らの身体を預け、挿入したまま
ソープ嬢のように全身マッサージで奉仕する姿の
普段の気丈な姿からの変貌振りには、もうクラクラ。


凌辱スキーならではの不満点はあるものの、演出にしろ作画にしろ全体的な完成度が高く
現状での純愛エロアニメの一つの到達点と言えるほどのクオリティを持ったアニメでした。



＜お気に入りカット集＞（すべてクリックで拡大・コメント付き。今回多め）

朝



菜摘芽