屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆☆★　　挿絵：☆☆☆☆☆　　抜き：☆☆☆★★

ストーリー構成は意欲的だが、エロの盛り上がりがイマイチ　　感想を読む >>


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＜あらすじ＞

美女捜査官達を襲う淫らな魔手!!
肉悦に穢れた捜査網は封鎖不能！

魔法が使われた事件を捜査する魔法捜査課、通称『魔捜』。この課長を務める黒羽紅音は見た目は幼い少女だが経験は最もある捜査官。事件においては魔力を蓄積することで『魔装』を纏い変身することもできる彼女は、連続女性失踪事件解決のため囮捜査を行なっていた。その現場に現れたのは異質な男。彼は一瞬で紅音の身体を操り、彼女の未熟な肉体を用いての奉仕を強要する。言葉では否定しても打ち鳴らされるピストン音、そして牡臭によって淫悦に従順にさせられる紅音……。しかしこれは事件の序章に過ぎなかった。姉妹は互いを守る為に肉棒を咥え込み、分析官は恋人の前で憎むべき人間に白濁を放たれ、そして署長は魔物を強制受胎させられ――淫虐に狙われる女捜査官たち。それでも一歩一歩真相に近付いていた魔捜の前に立ちはだかるものとは!?


＜本文の感想＞

魔法研究で悪魔を召還しようとする異常者＋研究者 vs 美人女性ばかりの魔法捜査課。
事件に関連した事象・事件をキャラごとに描写し、章ごとにそれなりの決着を与えつつ
物語の進行とともに一点に収束していくという
二次元ノベルズとしては珍しくちょっと凝った構成になっています。
また、ある章では一人称に変えたり、また他の章では男性視点に変えてみたりと
表現上でも色々工夫を凝らしていました。

とはいえ、これらの工夫が果たしてエロに貢献していたかといわれれば若干疑問。
章ごとに取り扱う事件が若干変わり、その度に状況説明が挿入されるので
ちょっとテンポが悪いなと感じました。
またエロが章ごとにぶつ切りの為、クライマックスに向けての高揚感がそれほどなく、
最後の「物凄い悪魔」(←文中表現ママ。笑)による凌辱のシーンも
内容ほどの迫力を感じとることが出来ません。
このページ数でこれだけのストーリーを展開させるのは
ちょっと無理があったのではないかとも感じました。

また、この作品の特徴としてちょっとした隙間に挿入されるギャグがあります。
・「身体は子供、知能は大人」「江戸川真一」
・放尿した姿を見て「これこそまさしく『シャアがくる』だな」
・豚から逃げる為にぐるぐる回る様を見て「あの虎のようにバターになるなよ」
・絶対妊娠精液
・「ひでぶ」「たわば」と叫んで死んでゆく雑魚キャラ。
自分としてはそれほど気にはならなかったものの、
ギャグエロというわけでもないのにどういう意図があって
わざと外す描写をしているのか、正直良く分からず、若干戸惑ってしまいました。


ただ、エロシーンに織り込まれる個々のパーツは
個人的絶賛二次元ノベルズ作品「淫妖蟲外伝」の作者だけあっていい感じです。
淫妖蟲同様鼻から牛乳改め鼻からザーメンがほぼデフォルトなのは当然(？)として
この作品ではショートカット、気の強いお姉さん系キャラ
四十八署女署長「美里」のエロシーンが秀逸でした。
豚に挿入されその嫌悪感に思わず吐いてしまうものの
そんな事に豚が頓着するわけもなく問答無用で激しくピストン運動され、
大量に吐き続けながらも喘ぎまくる姿や、
産まされた豚の子供に即座に犯され、挙句の果てに出産しながら犯され壊れていく様など
その過激な方向性は個人的嗜好にぴったりと合っていました。


ストーリー構成・表現に拘ったそのチャレンジ精神、その意欲は良いものの
効果的だったとは言えず、空回りしてしまった作品だったのではないかと。
個人的にこの作家には「淫妖蟲外伝」のような
怒涛のアブノーマル凌辱路線を突き進んで欲しいのですが、
この作品を読む限り本人はちょっと違った方向に進みたいのかなと感じました。



＜挿絵の感想＞

ばくちんさんの描く絵は、ちょっと胴が長すぎかなと感じるものの
繊細で締まったライン、描きこまれた衣装、見やすく迫力のある構図、ほどよい効果線、
豚や男根などのグロテスク表現など個人的にはかなり気に入りました。
雰囲気としてはエロ漫画家の鬼ノ仁さんの絵柄に近い感じ。
肉棒を突っ込まれたアナル描写は捲りあがっているのが基本な所もいい。

　特に、署長が衆人環視の中部下にフェラチオをする
　場面の挿絵は一押し。
　署長の気丈さを象徴する、片膝の立て内股を締めた
　その美しいポージングと
　実際やっている行為、蕩けた表情との
　ギャップに興奮しました。


　その次の挿絵もかなり好み。
　上半身は力なく道路に這い頬を地面に擦り付けつつ
　背後から足を担がれつつ激しく挿入され、
　その体勢でもなおかつ
　地面にこぼれた精液を一心不乱に舐めとっている
　まさにぼろモップのような署長の姿は
　かなり被虐的で、満足。


ただ唯一、鼻から白濁液が漏れている表情を描いたカットがなかった点は残念。
まぁ鼻水が似合いそうな絵柄でもないし仕方ないか。


なんにせよ、二次元ノベルズのお気に入りの挿絵師が一人増えて、喜ばしい事です。
編集部はこの人を手放さないように。ここぞという一押し作品での起用を期待します。