屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆★★★　　作画：☆☆☆★★　　抜き：☆☆☆★★

期待感の高まるシーンはあるものの、その後の展開で全て台無し


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＜スタッフ＞

ブランド：バニラ
原作：ANIM
監督・絵コンテ：こたまかす
キャラクターデザイン・作画監督：鬼島
脚本：高田五郎太
色彩設計：黒猫
美術監督：せいほう堂
アニメーションプロデューサー：瀬山大介
アニメーション制作：Y．O．U．C



＜あらすじ＞

痴漢の冤罪で全てを失った男の復讐は止まらない!!

痴漢と訴えられて全てを失った男の復讐は止まらない！復讐の相手、三姉妹のうち三女の花音は調教に成功。
次女の奈緒、長女の恭子への復讐がはじまる！無人のデパートの家具売り場、縛られて失神している奈緒。ふと気が付くと、横で花音が男と激しくからんでる。
「花音、あなた、なにやってるの！」「あン、あン、…お姉ちゃんがなかなか気が付かないから…先にしてもらっているの…」
男は冷ややかに言い放つ「次はおまえだ！めちゃくちゃにしてやる！」前の穴も後ろの穴にも男の執拗な攻めが続く…強烈な快楽に奈緒も陥落。
次は長女の恭子へと向かう！男の復讐は遂げられるのか？



＜感想＞

身に覚えのない痴漢で家庭が崩壊し、人生を狂わされたサラリーマン、孝一が、
無実の罪を着せた恭子、そしてその妹たち、奈緒・花音に復讐していく話。


前作同様、痴漢らしい痴漢シーンはなく、どこが「必殺痴漢人」なんだかさっぱり分かりません。
タイトルに偽りあり。JAROに訴えるぞ。


作画自体は大きく崩れる事はなかったにせよ、
硬そうな胸、どんなに激しくピストンされようが殆ど崩れない針金のような髪、
スライドでごまかしている安っぽいピストン動画、
斜めにずれていてちょっと怖い孝一の顔等など、
アニメーションの出来も、前編同様あまり良くありません。


そんな中、おっと身を乗り出したものの結局ガッカリしたのが舞台設定。

三姉妹の自宅の居間、カーテン全開の部屋が舞台の恭子レイプシーン。
このシーン、両腕を拘束され全裸で窓際に吊るされた恭子の後ろ姿が外から丸見え状態。
外から部屋の中の惨状を映すカットが何回か挿入されます。
この舞台・流れであれば当然、ここでこれから行なわれるレイプの一部始終を通行人に見られる
恥辱露出プレイ、公開凌辱プレイになるのではと、否応なしに期待感が高まりました。
……しかしその後、外から丸見えな事には一切触れる事無く、普通にレイプ開始。
えー。あの思わせぶりなカットはなんだったんだ……。
別に、通行人にレイプを見せ付ける公開凌辱のような派手な展開でなくても
恭子に外を向かせ、自分の裸体が外から丸見えだと自覚させ恥じらわせるとか、
ガラスに身体を押し付け歪む尻なり胸なり描くとか、
色々魅力的な展開が簡単に想像できる舞台だっただけに、非常に勿体無い……。

ラストシーンの舞台もなかなか魅力的にお膳立てされた割には
中途半端なところで物語が終了してしまって、これまたガッカリ。
三姉妹が吊り革に縛られ、全裸で放置された始発(？)電車が駅に到着するという
これから先に期待の持てる美味しい展開だったのですが
乗ろうとした乗客がその異質な光景を見て唖然とするカットの後、
視点がホームの外に移動してしまい、
極限状況の三姉妹がその後どうなったのかは、全く描かれていません。
まさにこの後の展開こそが重要だろ！ そこを省いてどうする!!
三姉妹の裸体に魅入られた乗客たちに寄ってたかって輪姦されるとか
自暴自棄になった主人公が、乗客の目もはばからず三姉妹を車内で堂々と犯し続けるとか、
そういう、日常の中の場違いなエロこそが痴漢モノの醍醐味だと思うんですが……。
車内での三姉妹（厳密には恭子と奈緒）の吊るされっぷりが見事だっただけに
何かもう心底脱力です。




他には、恭子への執拗な前戯がなかなか魅力的に描かれていました。

居間の窓際に吊るされた恭子に対して、
胸を揉んだり、乳首を愛撫したり、指や凶悪な凹凸のあるディルドで股間を擦ったり、
ディルドを完全に奥まで入れず、直前で留めたり。
その過程で次第に股間が湿り、身体が火照っていく、
男の身体を欲していく女体がなかなかエロく描かれています。

最近のエロアニメで足りないのは、実はここら辺なのではないかと個人的には思います。
裸になった途端に発情しすぐさまフェラ奉仕したり挿入したりでは、
いくら絵に魅力があろうが正直ついていけません。
身体の隅から隅までじっくり嘗め回して弄繰り回して愛撫し倒して、
女体が次第に火照っていくのにシンクロさせて視聴者の興奮をだんだん盛り上げ、
それが最高潮にきたときにドスン！と挿入。
こういった丁寧な流れを描いた作品が最近少なくなった気がします。

とはいえ、この作品がそういう作品かと言われればかなり疑問符。
もう少し愛撫の時間が長くても良かったような気もするし、
愛撫のバリエーションももっと欲しかった。
また、後もう少しで恭子が完全陥落するかという時に、
孝一がつまらない自己主張、自己弁護で中断で流れが途切れ、
さらに本番以降はありきたりで見所のないつまらないプレイの連続となり、
もう興ざめもいいところ。


期待感の高まるシーンはあるものの、その後の展開で全て台無し。
相変わらずバニラはトホホなアニメを作り続けているなぁと再確認した作品でした。




他に気になった細かい点。

・花音の潤んだ喘ぎ顔が自分の好みでちょっと興奮。

・三姉妹に復讐する孝一より、一回犯された程度で主人公にデレデレになり
　全て言いなりになる花音の方がよっぽど狂気に満ちていて怖かった。
・ラスト、駅の反対側のホームで孝一が（痴漢の？）師匠を呼ぶ若者を見かけ
　一礼するシーンがあるけど、
　冤罪だと主張していた痴漢行為は実際は冤罪ではなかったという事？　うーん良く分からん。
　ゲームだとそこら辺はっきりしているのかな。まぁ別にどっちでもいいんだけど。
・気を失った長女を窓際に吊るしている最中の
　「それにしても……普通ここまでされたら目が覚めるんじゃねぇか？」
　という主人公の台詞には笑った。そこはドラマのお約束でしょ。




＜その他、お気に入りカット＞（クリックで拡大・コメント付き）

・三女・花音


・次女・奈緒


・長女・恭子