屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆☆★　　作画：☆☆☆★★　　抜き：☆☆☆★★

シュールなビジュアルは斬新で面白いものの、挿入以降のシーンがほとんどない


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＜スタッフ＞

レーベル：バニラ
プロデューサー：枇杷島しゆう太／二木力
アニメーションプロデューサー：康芳郎
美術監督：せいほう堂
色彩設計：黒猫
脚本／絵コンテ／キャラクターデザイン・作画監督／監督：三村惣月
アニメーション制作：Y.O.U.C.
制作／製作／著作：デジタルワークス



＜あらすじ＞

道端で謎の老人とぶつかり荷物を間違えてしまった拓也。その荷物を開けてみると小さな生物が入っていた。
説明書には「このセクサロイドは、どんなご希望の姿にでも変身して、貴方にご奉仕致します。なお、5分で成長をはじめ、約一週間で…」と書いてあった。



＜感想＞

ひょんなことから、自由自在に姿を変えられるセクサロイドを手に入れたオタク少年・拓也が
自分の欲望のままにセクサロイドとセックスを繰り返す姿をコミカルに描いた作品。

「透明人間」「失楽園」から続く三村惣月さんオリジナル作品の最新作です。
ここ最近はエロアニメではめっきり少なくなったオリジナル作品なのですが、
何故、三村惣月さんだけがオリジナル作品を作れるのかは正直謎。
過去の作品を振り返っても、決して他の作品より出来がいいとか、売れているとか
そういう事はなさそうなんだけどなぁ。
スタッフリストを見る限り、主要な部分は三村惣月さんがほぼ一人でやっているみたいなんで、
全体の制作費が他の作品に比べかなり安くできるんだろうなぁと。
故に、特例として三村惣月さんにだけはオリジナル作品を作る事を許されているのではないかと。
※ ちなみにイリュージョンというエロゲーメーカーから同名の3Dエロゲーが発売されていますが、
　 本作とは何の関係もない模様。

というわけで、この作品も三村さんの画風・作風が色濃く出たものになっています。
キャラクターは超なで肩、腰太。いかにも安産タイプ。
立ちポーズや顔の輪郭が多少斜めに流れ気味。若干強調気味の鎖骨や腰骨が色っぽいです。


作品自体はなかなかシュールで、それなりに面白く見ることが出来ました。

セクサロイドを手に入れた拓也が彼女に要求する姿形は、
オタク少年ならではの二次元キャラばかり。
しかも目線で隠している(ズレ気味だけど)とは言え、
版権ありのキャラクターが堂々と商業作品に裸を出していく様は
そのテンポの良さもあり、見ていてなかなか楽しいです
(若干この年代の少年にしてはそのチョイスが古臭かったりしますが……)。



また、子供の頃憧れていた近所のお姉さんに姿を変えたのはいいものの、
記憶に残っているお姉さんはもっと大きい印象だったと不満をぶつけられたセクサロイドは
自らの身体を巨大化して、その違和感を拭います。そのビジュアルは圧巻。
照明を落とした薄暗い部屋の中、ありえないほどの大女と身体を重ね、
腕ごとヴァギナに突っ込んでのフィストファックとか、
主人公の腰を抱え上げ、両足を肩に乗せて男根を丸呑みするとか、
両手で両乳首を握り締める様とか……。
なんというか得体の知れない妖怪大女との禁断の関係に飲み込まれてしまうかのような、
一種異様で怪しげな雰囲気を感じました。


また、二人の身長差がどんどん狂っていく様も物凄い。
最初はお姉さんの胸辺りまでだった主人公の身長が、それが腰ほどまでに変わり、
挙句の果てには、主人公の顔の大きさがお姉さんの乳輪を同じくらいに！
ここまできたらもう笑うしかないなと。

一応、お姉さんの口調が子供をあやすようなものだったので、
お姉さんと子供との禁断エロという方向性を狙っていたとは思うのですけどね……。


ただ、肝心のエロアニメ部分に関してはかなり不満。

全体的に前戯にはそれなりに力を入れているのですが、ほぼそれだけといった印象です。
前半部にある、セクサロイドとの初セックスでは、
乳首吸い・胸もみと、かなり時間をかけていて、それなりに盛り上がるのですが、
経験の少ない主人公という設定からか、挿入したらあっという間に果ててしまい、
見ているほうは一体どこで頑張ればいいのか良く分かりません。
後半部の、子供の頃の記憶に残っているお姉さんとのセックスも
ビジュアル的な面白さという点では満足したものの、
結局はフェラだけで果ててしまい、終了。なんだかなぁ。

また、モザイクがちょっと濃すぎて何をやっているか分かりづらい面がありました。
局部の襞を色々摘んだり引っ張ったり弄ったり、など
モザイク越しになにやら複雑な動きをしているようだという印象は受けるものの
具体的に見えてこないので不満が溜まります。
また、フィストファックでも極端にぼかしがかかっているので、
実際に腕がどこまで入っているのかとか、膣内でどう動かしているのかとかが良く分かりません。
フィストファックでの断面描写という、かなり斬新なカット割だっただけに
ちょっと勿体無かったかなと。



かなり馬鹿馬鹿しく、シュールな作品としてそれなりに面白かったものの
エロ的にはかなり物足りない作品でした。


＜その他気になったカット＞（クリックで拡大・コメント付き）

・セクサロイド デフォルト


・セクサロイド変身形 拓也の憧れのアイドル「なずな」
　拓也の夢をぶち壊すような態度


・セクサロイド変身形 コンビニ仲間の少女「すずな」
　コンビニですずなにつらく当たられたので、セクサロイドに変身させ恥ずかしいポーズを取らせる


・セクサロイド変身形 お姉さん「ことみ」