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[anime] 貴方だけこんばんわ 第一話「零子」
(2009.07.30)自分好みのきめ細かい演出がなされていたものの、作画クオリティがイマイチ。
この手の演出は、高い作画技術あってのものだなと痛感
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<スタッフ>
レーベル:Milky
原作/総監督:梶島正樹
プロデューサー:村上幸太郎
シリーズ構成/脚本:白根秀樹
キャラクター原案:逢摩文七郎
キャラクターデザイン・総作画監督:昭島くじら
絵コンテ:なかの★陽
演出:志水慎一/結城シン十郎
作画監督:古川秀樹/服部憲知/舛舘俊秀
監督:マイアミ竜
アニメーション制作協力:Studio Eromatick
製作:BOSS
発売:Milky
販売:株式会社ミルキーズピクチャーズ
<あらすじ>
梶島正樹総監督作品!! 新・御先祖賛江の流れを汲む新シリーズ!!
祖父・由鈴三治の死により、その会社を引き継ぐ事になった両親と三治の屋敷へと移り住む事になった主人公・由鈴正吾。仕事の都合ですぐには来られない両親に先立って、正吾は一人この町へとやって来ることになる。
釈然としない思いを抱きつつ、住所に書かれた屋敷に到着する正吾。そこで出迎えてくれたのは、屋敷で三治の世話をしていたメイド・音澄陽子だった。
ここから正吾の、幽霊や許婚のメイドさん、そして婚約者と神界での妻、仙女たちとの同居生活が始まる。
<感想>
祖父の死をきっかけに、故郷である祖父の家に帰ってきた学生、由鈴正吾が、
主のいなくなった屋敷で体験する不思議なエロ体験を
時には情緒豊かに、時にはコミカルに描いた、一風変わったオリジナル作品。
梶島先生久しぶりの登場!
「御先祖賛江」「続・御先祖賛江」シリーズの流れを汲む作品という事ですが、
「続・御先祖賛江」の最終巻発売日が2003年2月21日。しかもまだVHS(!)。
よくもまぁ6年も前の題材を良く引っ張り出してきたものです。
正直、「御先祖賛江」も「続・御先祖賛江」もあまり印象に残っていないのですが……。
そんなに売れた作品だったっけ?
まぁ、梶島作品自体、あまり自分の嗜好に合っていなかったから
かなり記憶はおぼろげなのですが、
「天地無用!」などで一般作でブームを巻き起こし
当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった梶島さんのエロ作品だけあって
作画など、アニメーションのクオリティは、かなり高かったような覚えがあります。
果たして、本作品も同様のクオリティは保っていたのでしょうか?
……結論から言うと、ちょっと痛々しい感じでした。
作画レベルは前作より格段に落ちています。
安定しない作画、不自然な動き、デッサンの整わない人体、魅力の無い表情など
かなりアニメ的は厳しい出来。
スタッフリストを見ると、総作画監督の下、作画監督が三人も名を連ねている訳ですが、
資金の潤沢な一般アニメならともかく、
予算の少ないエロアニメでそんなシステムを取っても上手くいくわけがなく、
「船頭多くして船山に登る」の諺どおり、シーンごとに作画の傾向が迷走していました
(この感覚、昔のアニメを見ているようでちょっと面白かったけど……)。
■ 細かい演出に意欲的なものを感じた
作画に関してはちょっと感心できない出来でしたが、
演出に関してはなかなか悪くないかなと。
エロシーンがとにかく執拗にじっくりと描かれているので
作画の質が多少悪くても、なんだか作品のペースに巻き込まれ、
なんとなーく興奮してきます。
特に冒頭、屋敷のメイド陽子とのエロシーンでの、脱ぎの場面はなかなか頑張っていました。
エプロンを着たまま、内側に手を通してブラウスを脱ぎ、エプロンを胸の谷間に寄せ胸を露出する。
その後、スカート、タイツ、ショーツを脱いで……これら一連の動きを手を抜くことなく、
全てきちんと動画として描かれていてかなり感心。ある種の感動を覚えました。
脱ぎのシーンだけでなく、挿入シーンも騎乗位からゆっくり静かに腰を落としていったり
セックスしている最中の嬌声が次第に大きく高くなっていったりと、
なかなかきめの細かい演出がなされています。
……なのですが、肝心の作画が……。
うーん。やはりこういう、一連の動きをじっくり見せる系のエロスは、絵が命。
作画のクオリティが高くなければ効果半減……どころか
ただの冗長で退屈なシーンになってしまう危険を孕んでいるんですね。
昨今のエロアニメがこの手の演出を避ける理由が良く分かりました。
動画枚数がいるわ、作画技術が問われるわ、演出能力が問われるわで
かなりリスクを伴う演出。
でも、嫌いじゃないんだよなぁこの手のじっくり系のエロス。
気分を高めるにはこれほど効果的な演出は他にないと思います。
他のアニメでもこの手の演出にもっと取り組んで欲しいのですが、
現状のエロアニメではちょっと無謀なチャレンジなのかな……。
必ずしも完全に成功したとは言いがたいシーンだったものの、
あえて難しい演出にチャレンジしたその意欲には拍手を送りたいと思います。
次も頑張れ。
■ 琢也による教室乱交するシーンが、訳わからな過ぎてかえって面白い
この作品、「寝屋琢也」という、
スポーツ・学業・外見ともに(自称?)万能のキャラクターが出てきます。
全てにおいて秀でいているらしいのですが、いちいちその発言が芝居がかっていて、
自意識過剰で嫌みったらしい。一言で言えばキザ男。
あだち充の漫画で良く出てくる主人公の引き立て役にそっくりなキャラクターです。
なので、当然「このキャラは自分で思っているほどモテている訳ではなく
ただのアホな脇役なんだろうなぁ」と考えていました。
が、そんなキャラがいきなり教室の一室を占拠、女子生徒を十数人はべらして乱交、
女生徒たちは「拓也様ぁ、抱いて~」の大合唱。
あまりにも唐突過ぎる、かつキャラにそぐわない展開に、
「なるほど、これは良くありがちな、琢也の妄想シーンだな」と構えていたのですが、
実はさにあらず。作品世界で実際に行なわれている事でした。
……なんだそりゃ。
あのキャラ設定でモテモテ、唐突過ぎる展開、現実離れした舞台、
女生徒たちの古臭い反応、全てありえねーw。
まぁ、いきなりメイドが押し倒してきたり、担任が目の前で胸を揉みだしたり、
酔っ払った保険女医に襲われたり、
セックスに消極的だった主人公が途中からいきなり開き直ったりと、
もともと良く分からん展開ばかりでしたが
これらは全て主人公正吾の特殊な境遇、体質によるものだと説明できていました。
しかし、琢也教室内乱交に関してだけは、それでは説明のつかない理不尽すぎるシーンで
あっけに取られつつも、馬鹿馬鹿しすぎてちょっと面白かったです。
しかもそういう突飛なシーンに限って何だか作画が良いんですよねぇ。
可愛い顔や適度なサイズで形の整った胸など、他のシーンとはちょっと違う感じ。
うーん。もしかしたら琢也も正吾と同じような「何か」を持っている人間だとか、
そういう設定がなのかもなぁ。
それなら納得いくような……。にしてももう少し描きようがある気がするけどw。
とりあえず、琢也は次のターゲットとして
正吾の許婚であり気の強い実少女綾音に目をつけたらしいので、
次巻では徹底的な寝取られ展開を希望。
昨今のエロアニメには細かい所まで行き届いた演出が足りていない。
そういう地味な所に時間をかけて丁寧に描いてこそ、エロが盛り上げると
個人的に考えていました。
この作品にはそういう方向性が感じられ、なかなか好感は持ったものの
作画のクオリティが追いついていない印象。
その手の細かい演出は、まず作画のクオリティがあってこそ映えるのであり
そこら辺があまり期待できない低予算エロアニメでは
やはりちょっとハードルが高いのかなと痛感させられた作品でした。
<気に入ったカット>(クリックで拡大・コメント付き)
・メイド「音澄陽子」
・のんべえの保健女医「瑞智桃音」
・担任の女教師「六平桜子」
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