屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆★★　　挿絵：☆☆☆☆★　　抜き：☆☆☆☆★

スバル凌辱シーンの力ずく感はなかなか。しかし後半尻すぼみ　　感想を読む >>


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＜あらすじ＞

『タカマル様を守るため、私はどんな辱めにも屈しません!!』

アリスソフトの超話題作がついにノベルズで登場！
麗しき閃忍たちに淫虐の魔手が迫る!!

忍者集団・ノロイ党の手に落ちた閂市を救うべく舞い下りた３人の麗しきくノ一――想破上弦衆ナリカ、スバル、そしてハルカ。主君であるタカマルから龍輪功を通じ、淫力を与えられた閃忍たちは無限城へと最後の戦いに赴く。己の身を厭わず敵を足止めするナリカ、そしてスバル。その仲間の思いを受けて進むハルカがついにノロイに対峙した時、瞳に映ったのは捕らわれたタカマルの姿だった。投降を決めた彼女に科せられる執拗なスライム責め、そして愛する主の前で絶頂を極める痴態。絶望を食らおうとするノロイの謀略により、肉体は背徳の淫悦に支配されてゆく……。アリスソフトの大人気美少女ゲーム『超昂閃忍ハルカ』が二次元ドリームノベルズに登場！　世界を、仲間を、そして愛する主を守る閃忍たちの戦いの行方は――!?


＜本文の感想＞

ヒット作「超昂天使エスカレイヤー」に続く変身ヒロインものとして
アリスソフトが2008年２月に売り出したＰＣエロゲーのノベライズです。
人間界支配を目論むノロイ党を撲滅すべく
忍者コスプレをした正義のヒロイン３人組が戦う話。
エスカレイヤーに続く作品として売り出しただけあって、
主人公タカマルとの肉体関係を結ぶと得られる力「淫力」で敵を打ち倒す設定など
確かに似ている面があります。


小説としては
ロリ担当「ナリカ」、
メインヒロイン「ハルカ」、
クールビューティ系お姉さん「スバル」の３人が
それぞれ単独で凌辱シーンを消化しつつ→最後に３人で乱交→二次元エンド
といった流れで、
キャラ設定面でもストーリー構成面でも
二次元ノベルズ、ヒロイントリオ凌辱ものの
まさに定番といった感じの作品でした。


個人的にはちょっと年上で黒髪ポニーテール、クールビューティな面を持つ
スバルが一番のお気に入り。
特に凛々しかったスバルが手も足も出ず
オモチャの人形のごとくポニーテールを掴まれて
悪鬼たちの大きな手に乳房を揉み潰され、
その巨根に二穴責めで激しく突き上げられ、幾度も逝ってしまうシーンは
二次元ノベルズにありそうでいて実はそれほどない
「力ずくでの凌辱」が描かれていて、かなり興奮しました。

また、敵の親分「ノロイ」によるメインヒロイン「ハルカ」へのキス責めもなかなか。
舌を執拗に絡ませねっとりとしたディープキスで
ハルカの心が、真綿で首を絞められているかのようじわじわと蕩けてゆく様が
臨場感、緊張感をもって描かれていました。


以上、前半部。
これだけ興奮できるシーンがあった前半なら、
後半はどれだけ盛り上がるのだろうと、ワクワクしつつ読み進めたのですが、
残念ながらこれ以上の魅力的なシーンはなく、逆に不満ばかり募りました。


ノロイがハルカを凌辱するシーンは
ハルカの思い人であり主人でもあるタカマルの眼前で行なわれている、
いわゆる「寝取られ」のシーンだったのですが、
ハルカの心情はこれでもかとばかり描かれていたにもかかわらず
タカマル側の心情描写は一切無し。
多分、アニメの寝取られシーンでは寝取られる男のカットは要らない、邪魔という
意見を良く聞くので、それを考慮してわざと描かなかったと思うのですが、
果たしてその理屈は小説でも通用するのでしょうか？
アニメでの寝取られ野郎のカットは要らないという理屈は、
ただ単に絵的に抜けないからであって、
心情描写を主とする小説ではその理屈は当てはまらないのではないかと思います。
アニメは「ヴィジュアル重視」、
小説は「イマジネーション重視」という特性を考えると
逆に小説の「寝取られ」では、
愛するものが憎むべき相手に蹂躙されているのをただ見ているだけしか出来ない屈辱、
そして愛するものが憎むべき相手に身体を許している
見てはいけないものを見てしまっているような淫靡な興奮、
この相反する感情に翻弄される様をきちんと描いた方が、
より一層興奮出来るのではないかと。


大ボスの凌辱が終了した後は、
「一般人による輪姦」→「閃忍３人のふたなり乱交」と続きますが
何か、尻すぼみ感が残りました。

「一般人による輪姦」なんて、正直今更感がある題材でもあり、
ましてやこの手のシーンのキーである
「自分たちが守ってきた一般人に裏切られる絶望感、
これまで築き上げてきたものが崩壊した虚無感」も描かれていないため
ただの平凡な凌辱シーンでしかありません。

「閃忍３人の乱交」も凌辱物語のラストエロとしては
いまいちインパクトに欠けました。
自分は古い感性の持ち主だからかもしれませんが、
やはり正義と悪が戦う物語のラストは
エロであれなんで、敵ボスとの正面対決が基本だと思います。
いくらふたなり化し、描写を過激にしたところで
「閃忍３人の乱交」では所詮、仲間同士のレズプレイに過ぎないよなぁ……と。
せめてノロイに３人一緒くたに凌辱されるというラストなら分かるのですが。


あと、この手のエロ小説ではありがちなのですが、
凌辱されている最中、「お、おっぱい……揉まれ……」とか「お尻にまで……」など
今どこをどうされていてどう感じているか、
強要もされていないのに、言葉にしている点に違和感を感じます。
何を冷静に自分の状況を解説しているのかと。
口から発するのは喘ぎだけの方が
より我を忘れて快楽をむさぼっている感じが出るし、
具体的な官能描写が必要であれば、括弧内のモノローグで語らせた方が
よりエロを感じるのは自分だけでしょうか？
うーん。


他に気になった点。
・仲間の性力を一人に集中させ敵を倒すって二次元ＥＮＤ、つい最近読んだような……
　と思っていたらこれだった。いいのか？　ゲドノベ編集部。
・ノロイの本当の姿が白イタチってやっぱりあれを意識しているんだろうか。



＜挿絵の感想＞

今回のノベルズも挿絵買い。
桐島サトシさんの描く切れ味の鋭い描線はかなりお気に入りで、
内容如何にかかわらず買ってしまいます。

ただ、今回の挿絵はもう一押し足りない印象。
中盤部でアヘ顔を連発してしまい、
ラストの方の挿絵が中盤部のそれに迫力で負けてしまっている感じがしました。



　← 今作品で一番気に入った挿絵

　凌辱の限りを尽くされるスバル。
　髪を掴まれ、胸をぎゅうと握りつぶされ、巨根を捻り込まれる様は
　悪鬼たちの巨大な身体との対比も相まって
　まるで人形が粗末に扱われているかのよう。
　目の焦点が合っていないアヘ顔にも興奮。