屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆★★　　作画：☆☆☆☆★　　抜き：☆☆☆☆★

触手貫通とアナルは見応えあり。失速してしまったラストエロが勿体無い


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＜スタッフ＞

ブランド：PIXY
原作：Lilith
プロデューサー：村上恒一
監督・キャラクターデザイン：荒木英樹
脚本：みついいつ美
演出：上杉涼
絵コンテ・作画監督：荒木英樹、上杉涼
美術監督：倉田憲一
音響監督：吉田知弘



＜あらすじ＞

壮絶触手調教シーン!!

過激化する奴隷調教！ 触手肉棒で肛虐貫通される戦姫ロッテ！いよいよ奴隷調教も終わりの時を迎え……果たしてロッテは奴隷メイドの証を手にすること

できるのか!?

特殊な指輪で念じるだけで操れる触手モンスターを使って、ロッテの二穴を徹底陵辱した後、子宮、直腸、さらには胃袋までも性感帯に開発するエリク。触

手がお腹の中を這い上がり、口まで貫通させられたロッテの悶絶アクメシーンは必見!!


処刑を免れる為、戦姫ロッテに課せられた悦虐に満ちた奴隷調教の数々。
奴隷調教もいよいよ佳境に入り、触手モンスターによって二穴責め、内臓愛撫……果ては、触手肉棒でアナルから肛虐貫通される戦姫ロッテ。
何者かに暗殺されそうになる中、最後の調教に挑むエリク。そして、調教師キーラも交わり激化する最後の悦楽調教！
淫獄のアクメ連鎖を乗り越えて、ロッテはエリクの奴隷メイドになれるのか……!?



＜感想＞

運命や状況に翻弄されるがまま、隣国を侵略し、
幼なじみだったその国の王女ロッテを捕らえるエリク王子。
国王の命により、民の見せしめとして殺されるはずのロッテだったが、
エリクの必死の懇願により処刑だけは免れる。
しかし、その代わりに提示された条件は
「ロッテをエリクの奴隷メイドとして調教する」という非情なものだった。
エリク王子の愛を感じ取ったロッテはその条件を受け入れ、
過酷な奴隷調教を乗り越えて、
みごと優秀な奴隷メイドとして生まれ変わる。

……というのが大体のあらすじ。まぁいわゆる調教モノ。

この作品、普通の調教モノとは若干毛色が異なっています。
というのも、基本的にヒロイン・ロッテが主人公エリクと深い愛情・絆で結ばれ
エリクの優秀な奴隷メイドになろうと自ら「積極的に」プレイに取り組もうとしている、
かつ、調教する側も心の底ではヒロインに気を遣っている為。
主人公とヒロインが主従の関係にあるにもかかわらず、
根底には対等の関係が残っているので、
いわゆる調教モノに必須の、「主人には絶対服従」ルールから受ける
じっとりとした淫靡なイメージが多少薄い印象です。



またこの作品、全３巻の３巻目全４巻の３巻目なのですが、
巻毎に絵柄が変わっているのも特徴の一つです。
原作ゲームの原画はせんばた楼さん。
キュートな顔立ちとプニプニした肉体のキャラクターなのですが
１巻目は原作ゲームとは似ても似つかない、低予算エロアニメのキャラでございといった
いかにも安っぽいデザインに仕上がっていました。
２巻目になり、多少危機感を持ったのか、スタッフまるごと全面的にリニューアル。
ストリンジェンドシリーズや、PIXYでは特務捜査官レイ＆風子を手がけている
「荒木英樹」さんを監督に据え、絵柄もがらりと変えてきます。
流石に１巻目よりかはかなり進歩したものの、
それでも荒木さん独特のアクの強い絵柄が全面的に出てしまい、
これまた原作ゲームのキャラクターとはかなり違ったイメージです。
で、今回の３巻目。スタッフは２巻目から引き継いでいますが、
荒木さん以外にもう一人、それなりに原作絵に近い絵を描く人を作画監督を立てていました。
やはり、荒木さんキャラクターがちらほらと見受けられたものの、
もう一人の作監「上杉涼」さんの絵でかなり中和され、
ヒロインがいい感じにムチエロに描かれています。
全体的には３部作の今までの中で一番原作絵に近く感じました。

例えが変かもしれませんが、
巻が進むにつれ、だんだん原作絵に近づいていく様は
まるで絵が固まりきっていない新人漫画家が
次第にその自分の絵のタッチを完成させていくようで、ちょっと面白かったです。
別に原作至上主義というわけではなく、
自分としてはどんな絵でもエロければいいというスタンスなのですが
今回の作品に関しては、やはり原作絵に近い３巻目の絵柄が一番しっくりときました。


肝心のエロですが、特筆すべき点は二つ。
「触手貫通」と「肛門描写」。

触手貫通では、尻穴から挿入した触手がだんだん内臓をせりあがってくる、
その焦燥感、切迫感がきちんと描かれているし、
また口から触手が飛び出しついに貫通されてしまうカットも、
一旦頬を膨らませ、貫通される事に抵抗した上で触手を飛び出させるなど
他の作品で描かれる貫通よりかなり細かい演出が施されていました。
特に口から飛び出した触手が口元をウニョニョ動き、射精し捲くるビジュアルや
喉仏越しに見える触手のピストン運動、内蔵を隅から隅まで犯されたその被虐の表情など、
これぞ触手！と言わんばかりの壮絶なエロシーン。
重箱の隅を突付けば、具体的な官能台詞はもう少し抑え目にした方が……とか、
貫通後のピストンはもっと派手にした方が……とか、触手の色はもう少し考えた方が……等、
ちょこちょこ不満点はあったものの、
触手貫通シーンをこれだけ丁寧に描いた事自体、これまであまり無かったことであり、
それだけでかなり興奮しました。



そして肛門描写。
ラスト奴隷メイド調教の仕上げ、ご主人様であるエリクとの和姦シーンで
アナルまる見え状態の後背騎乗位となるのですが、
そこで大写しになる皺や、絶頂で肛門がひくつく動画などのビジュアル、
尻穴の状態を事細かに言及する台詞での恥辱責め、それに応えるヒロインの姿など、
製作者の肛門への拘りをかなり感じました。
まぁ個人的には、肛門に焦点をあわせるならもっと徹底して
指や舌で愛撫するなり穴を開かせるなりして欲しかったような気もしますが、
それをやるとモザイクが入る事になり、せっかくの丸見えシーンが台無しになる事を考えれば
この程度がぎりぎり限界なのかもしれません。


ただ、触手貫通というある意味究極のプレイまでいった奴隷メイド調教の仕上げが、
エリクとの「和姦」というのはどうにも納得が出来ません。
肛門描写には目を見張るものがあったとは言え、かなりの肩透かしでした。
そのプレイ自体はアナル姦、フェラ飲尿、正常位と多彩な内容だったものの、
どれも淡白で中途半端な印象だったし。
特に飲尿は小便小僧のようなしょぼい勢いでチョロチョロを流れるだけ。うーん。


ラストエロシーン全体が、これのどこが調教なんだ？という感じでガッカリしました。
最後はこれぞハード調教の集大成！といったプレイを持ってきて欲しかったのですが……。
それまでのプレイがなかなか良く出来ていただけに非常に勿体無く感じました。

ハードプレイものには、この作品のようにラストが尻すぼみになってしまう構成が
多いような気がしますが、どうしてなんでしょう？　うーん。



他に気になった点。
・ぶっかけ顔射描写は流石、ストリンジェンドの荒木監督。


・耳姦が一カットだけ挿入されていたが、やるなら徹底的にやってほしかった。
　一カットじゃぁ中途半端過ぎる。


・絶頂表現に勢いがちょっと足りないように感じた。
・髪の毛とか、せっかくのツインテールなんだからもっとブルンブルン揺らして欲しかった。
・金玉がせりあがってくるという表現をわざわざ動画で描いているのには笑った。
　(モザイク越しでちょっと残念だったけど)



追記 ----------------------------
てっきりこの巻で終わりかと思っていたのですが、実はもう一巻あってそれで完結でした。
この点に関する記述を多少修正しました。(09.05.12)




＜その他のお気に入りカット＞（クリックで拡大・コメント付き）

・触手調教



・奴隷メイド最終試験



・その他