屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆☆★★　　作画：☆☆☆☆★　　抜き：☆☆☆☆★

質感を最大限に表現した作画。しかし、その魅力を動画・演出が生かし切っていない


　感想を読む >>
　←画像クリックでも
　感想ページに飛べます


　拡大画像はこちら
　公式ページはこちら


　Fit.1 の感想へ >>
　Fit.3 の感想へ >>
　Fit.4 の感想へ >>


＜スタッフ＞

レーベル：ピンクパイナップル
原作：ぼっしぃ（『水着彼女』/ワニマガジン社刊）
協力：ワニマガジン社
プロデューサー：織賀進
アニメーションプロデューサー：本田P三
脚本：佐和山進一郎
絵コンテ：辰美／亜木茜
演出：辰美／七篠九郎
キャクターデザイン：亜木茜
作画監督：呀龍
監督：辰美
アニメーション制作：ティーレックス
製作：ピンクパイナップル



＜あらすじ＞

ピッタリサイズの白水着。これじゃ全部、見えちゃうよ…

ムッチリヌレヌレのエッチ描写で大ヒットした、ぼっしぃ原作の人気コミック「水着彼女」（ワニマガジン社刊）のOVAシリーズ第2巻！

「白い誘惑」
ある日の放課後、デパートの水着売り場に来た樹里とその彼氏。一緒に買った水着を、早速彼氏の部屋で着てみることに。彼氏の選んだ水着は白くて薄手の素材で、サイズも小さめ。乳首やアソコも透けて見えそうなその姿に興奮した彼氏は、肉棒を水着に擦り付けて射精してしまう。浴室に移動した二人。濡れてびしょびしょになった白水着は、いよいよスケスケになって…

「可憐な手ほどき」
片思いの優樹に初めてのデートに誘われたしおり。どうしていいのか分からない彼女は、姉のかおりと、その彼氏のヒロトに相談するのだが…姉が用意してくれたのは、極小下着に双頭バイブ!?純真無垢で汚れを知らないしおりは、姉の「アドバイス」に従うばかり。ヒロトの肉棒をしゃぶらされて、バイブとアナルの二本挿しで処女喪失してしまうしおり。これが…初デートのマナー!?

「堕忍～隠密くノ一淫辱絵巻～」＋「水着彼女 ～みずほ時空を超えて～」
今や水着エッチに夢中のみずほ。変態プレイが大好きなのは、先祖代々の血筋!?　…時代は遡って戦国時代。みずほそっくりのくノ一「白銀の空」は、藩主暗殺の命を受け城に忍び込んだものの、敵方の忍に囚われてしまう。縛られて天井から吊るされる空。忍装束を脱がされ、網タイツのような鎖帷子姿にされてしまう。アソコを弄られ、肉棒を口に突っ込まれている内に、どんどん感じてきてしまって…。



＜感想＞

身体にピッタリ張り付くコスチュームのプレイに特化した短編集。
ムチムチした肉感的な女性の肉体表現が話題になった作品の第二弾です。
今回のコスは
「透け透け白水着」「ギリギリ紐ビキニ」「忍者帷子」「水着屋外プレイ」の
四本立て。


■ 前作同様、艶々した豊満な肉体・クセはあるが可愛い表情・安定感のある作画は健在

前作同様、辰美×呀龍コンビの、女体の「艶」を前面に押し出すクセのある画風と
ぼっしぃさんデザインのキュートなキャラクターとの絶妙なブレンド具合、
そこに作品のテーマでもある「水着」のピチピチ表現までもが加わり、
アニメならではの迫力と質感を生み出しています。


特に忍者衣装での鎖帷子の隙間一つ一つからはみ出るおっぱいの肉表現は圧巻。
網目状に形成される胸の凹凸描写はフェチポイントを理解しているなぁと感心します。
かなり作画の手間がかかっていそうなカットでしたが、
それでもあえてきちんと描ききったスタッフの努力に敬服。


２話目のエピソード「可憐な手ほどき」の作画だけ、
辰美×呀龍コンビの画風とは若干違う、ちょっとさっぱり気味の顔立ちで
今風の表情の付け方だった様な気がしますが、
これはこれでまた別の可愛さが出ていていい感じです。


■ 作画は頑張っているものの、ループ動画が単調

絵的には充分満足だったのですが、個人的には何故かエロの流れに乗り切れませんでした。
理由は色々あるような気もしますが、一番気になったのはループ動画。
ループのパターンが単純でしかも単調です。
胸の柔らかさや張りスベスベ感、ピストン運動での突き上げ感などがあまり感じられず
ただ漠然と上下左右に動かしているだけという印象。
「こう動かすとエロいだろ！」という主張があまり伝わってきませんでした。
例えば、最初のエピソード「白い誘惑」に、
水着の内側に手を突っ込んで胸を揉み捲くるシーンがあります。
このシーン自体は、「ピチピチ水着の脇から手を入れて愛撫」というマニアックなものであり、
なかなかいい所を狙っているなと感心はします。
プレイ内容自体も一応、胸責めに関して揉んだりさすったりと一通りこなしてはいるのですが、
エロ的にかなり重要なポイントであるループ動画が
一パターンの単純なループを繰り返しているだけなのでいまいち魅力が薄く中途半端。
揉んでいるループに、胸が手からツルンと逃げる動画を混ぜたり、
乳首を責めている時などは乳輪を揉んでいるループに、乳首を摘む動画を繋げるなど、
ちょっとした変化があるだけでもかなり印象が変わってくるんですけどね……。
まぁ、きちんとそこまで作りこんでいるエロアニメ自体あまりないですが、
肉体の質感表現にポイントを絞ったこの手の作品ならば、
そこら辺もう少し頑張って欲しかったかなと。


■ 愛撫シーンが弱い

他にもこの作品、気分を盛り上げる為の前戯シーンが
その役割を充分果たしていなかったような気がします。
なんというか、前戯シーンに雰囲気が感じられないので気分が乗ってこないというか……、
最初から最後までエロのリズム感が一緒というか……。
エロ演出は一応勢いも迫力があるんだけど、見ている側はいまいち気分が高揚せず、
なんか置いてけぼり感だけが残るといった感じでしょうか。

特に、最後のエピソード「堕忍～隠密くノ一淫辱絵巻～」でそれを強く感じました。
このエピソード、前戯シーンなのに最初からかなり勢いのある演出。
刀の柄頭をぐいぐいと股間に当てたり、鎖帷子の上から思いっきり胸を揉んだり、
流線背景を多用したりなど、前戯の段階で何だか画面に迫力がありすぎて、
気分を盛り上げるシーンなのにもう既にフィニッシュぐらいの勢いがついてしまっています。
出来れば、愛撫のシーンはもう少しねっとりじっくりジトジトと、
柄頭の前後運動ははもっとゆっくり動かしたり、胸もみはもう少し丹念に見せたりといった感じで
もう少し繊細な演出で、徐々に身体を火照らせていく過程が欲しかった所。
作品の高揚感と見ている側の高揚感にズレが生じてしまい、いまいち乗り切れませんでした。


むっちりした女体作画にはかなりのレベルだったものの、胸もみ動画やエロ演出でマイナス。
スチールを初めて見たときに抱いた期待ほどの興奮は残念ながら感じられませんでした。



＜お気に入りカット＞（クリックで拡大・コメント付き）

・ 「白い誘惑」


・「可憐な手ほどき」


・「堕忍～隠密くノ一淫辱絵巻～」


・「水着彼女 ～みずほ時空を超えて～」