屑男のエロスクラップ

＜評価＞　内容：☆☆★★★　　作画：☆☆★★★　　抜き：☆☆★★★

このままpixyは安かろう悪かろうブランドの代名詞になってしまうのか


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＜スタッフ＞

ブランド：PIXY
原作：Lilith
プロデューサー：村上恒一、show隈部
監督・絵コンテ・演出：粟井重紀
キャラクター原案：TANA
キャラクターデザイン：飯島弘也
作画監督：山本道隆
美術監督：一二三
撮影監督：窪崎まむら
音響監督：吉田知弘



＜あらすじ＞

急展開、悦虐必至の「シオン」OVAシリーズ第2弾！

囚われのリディアはガイストたちの壮絶な快楽拷問に晒される！　そんな中、ついにシオンが降臨！　学園に潜入するも旧校舎でスラグ（なめくじ）ガイストに囚われて……!?

キャットガイストに囚われたリディアは低級ガイストを妊娠・出産までさせられる。
一方、旧校舎を調査中のシオンはスラグガイストに襲われ、媚薬針触手の餌食に。
強制発情させられたシオンの無垢な肢体を巨大なめくじの触手が蹂躙してゆく……!!


＜感想＞

萌え(Lilith)にも陵辱(BlackLilith)にも分類できない、
どっちつかずのＰＣエロゲーブランド、LilithMist からの初アニメ化作品第２弾。

ガイストと呼ばれる妖魔を倒すべく、
異世界からやってきた人造美少女戦士「シオン」と
彼女に目を付けられ、身辺に張り付かれる事になった主人公「弘樹」。
戦いに明け暮れる日々のなか、深まっていく二人の関係をこってり描いた作品です。

原作ゲームはムチムチ女体・アヘ顔・触手・粘液描写には定評のあるＴＡＮＡさん原画なので
バッキバキの凌辱絵……にも拘らず、敵キャラによる凌辱・挿入はかなり温め。
その代わり、主人公とシオンとのＳＥＸが和姦とは思えないほどハードなものとなっており、
イマイチどの層をターゲットにしたいのか良く分からない出来でした。



そういう感じの原作ゲームに倣っているからなのかは分かりませんが、
アニメーションはさらに輪をかけた中途半端な出来となっております。

キャラクターデザインはエロアニメ界の大御所、飯島弘也さん。
ＴＡＮＡさん描く、やもすればアンバランス気味の過剰な女体をアニメ的に美麗に纏め上げ、
かつゲームにはなかったシャープで冷徹なかっこよさまで表現されていて個人的には大満足。

が、そんな美しいデザインも作画で台無し。
何とか止め絵では最低限のラインが保たれているものの(とは言え、かなり崩れがちだけど)
動くと途端に目鼻立ちがグチャグチャで目も当てられない事になっています。
作画技術がないのでキャラデザインをそのまま起こすしか出来ず、
原作であれほど描かれていたアヘ顔は影も形もなし。
日常シーンもエロシーンも大して代わり映えのしない表情です。


エロシーンに関しても不満点だらけ。以下箇条書き。

・pixyアニメでは毎度の事ながら触手がグニャグニャ動いているだけでピストン感がない。
・胸揺れもしょぼい。
・そもそも服の上からでもはっきりと分かる乳首の描き方に全くエロを感じない。
　線をそのまま描くっていつの時代だよ……。陰影で表現するのが今の主流じゃない？
・液体描写が酷すぎる。
　大量に溢れかえったザーメンに粘液質な感じがまるでなし。ただの水みたい。
・ガイストの台詞の語尾に「ニャ」「オド」とか……。
　エロシーンでも執拗に繰り返すそのセンスに脱力。
　しかも自身が繰り出すアイテムや技の性的効果を延々と口頭で解説する
　その演出センスのなさにもがっかり。
・凌辱の果てにガイストの子供を産むシーン、かなりあっさり。
　陣痛で苦しがるとか、子宮口が開くとかそういうカットは無いのか？
・糸状のもので乳首を刺激するシーン、ただ乳首に糸を結び付けているだけ。
　淫液を身体に注入するシーンも、触手の先端が身体に吸い付くのみ。
　引っ張るとか揺するとか一切なし。これでどう興奮しろと？
・口から腸まで触手が侵入してんのに、アナルまでの貫通なし。なんと中途半端な……。
・ゲロ吐きは個人的に好きだが、ただ口から液体が出ているだけ。
　えずくとか咽るとかして欲しい。
・シオンの凌辱シーン、結局前での挿入はなし。
　このアニメの出来でしかも寸止めって……ありえん。

全体的に一昔前のアニメーションのような、
安っぽい演出・ビジュアルばかりで辟易しました。


そんな中、この作品で唯一興奮したのは、保健女医のプール際でのサービスシーン。
プールの授業で保健医が出てきたと思ったら、
いきなりシオンと女の色香勝負を始め、きわどいポーズを取り捲るという
なんだか良く分からない超展開のシーンなのですが、
一連の止め絵の悩殺ポーズ集が個人的には一番気に入りました。

しかし、数あるハードエロシーンの中で
乳首も挿入もなくあまつさえ動画ですらない、
さらにはストーリーとは殆ど関係なく作品の雰囲気とも馴染んでいない
違和感ありまくりの浮きまくりシーンが一番エロかったというこの事実は
凌辱エロアニメとして、なんとも情けなさ過ぎます。

……というか脚本家は、このシーンもう少しストーリーに関連付けようとか
思わなかったでしょうか？
いくらサービスシーンといえ脈絡が無さ過ぎだし意味も無さ過ぎ。
いくらエロアニメはエロければ良いとは言え、これではちょっと……ね。
しかも、サービスシーンの割にはエロポーズをとるだけで脱ぎもせずなんだか中途半端だし。


pixyは低価格ブランドとして今まで健闘していたイメージがあったのですが、
ここ最近の外しっぷりは正直心配です。
最近めっきり少なくなった「凛々しく強い女性の凌辱劇」を貫くlilith作品が
個人的にはかなり好みなので、pixyには頑張ってもらいたいとは思うのですが、
一方、このままlilith作品がpixyブランドでアニメ化され続けるよりは
いっそのこと他社ブランドでアニメ化してくれたほうが、
クオリティの高い作品に仕上げられる可能性が高いよなぁと思わなくもありません。



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